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お薬のはなし

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こんにちは!今回はみなさんにちょっぴり&気楽に耳学!

みなさんが飲むお薬や漢方薬、サプリメントについてのちょっとしたお話をします。

まずは、お薬の話
皆さんはお薬の起源をご存知ですか?昔々、病院も医者も存在しなかったころ、病を人から退散させるために人々は宗教的、呪術的や魔術的な根拠を基に薬を作っていました。そこに経験や合理的・科学的なことも加わり種類や用法が増えていきます。
中国や日本では、もともと「奇し(くすし)」が読み方が変わり「薬」に変わったといわれています。病気が治ったり、楽しい気持ちになったり、時には死を招くこともあったため、「お薬を飲むと奇妙なことが起こる」=「奇し(くすし)」の意味があてられました。その時代の人々にとってお薬は、不思議な力を秘めた特別なものだったのでしょう。
また、邪悪な気を祓うためにお守りとして身や服に着けたりしていたことから、現在も薬に関連する漢字に「内服」や「服用」というように「服」の字が使われているようです。
薬の使い方や効果が実証された現代では不確かな迷信や根拠のない魔術・呪術などの目的で用いられることはほとんどなくなりましたが、薬を服用する時はしっかり用法、用量を守らなくてはいけません。
次に、漢方薬のお話!
「漢方薬で病気が治る」と思っている多くの人に、少しアドバイス!
たとえば、風邪を治すのに有名なのが「葛根湯」ですね。葛根湯には、葛根(クズ根)・桂枝(シナモン)・生姜(ひねしょうが)・大棗(なつめ)・甘草(甘草根)・芍薬(しゃくやく根)・麻黄(まおう)など七味から作られています。しかし、薬と呼べるのは、芍薬と麻黄ぐらいで、他は食品に近いものです。
では、なぜ風邪に効くの?治るの?
それは、自然治癒力を引き出すからです。体の抵抗力を高め、あなたの治す力を応援してくれます。ですから風邪を治すために漢方薬を服用しているからといって体を冷やしたり普段通りの食事をしたりと無茶をしてはいけません。暖かくして、消化の良いものを食べ、安静にすることが大事です。
症状を直接的に改善する西洋薬と違い、体の根本的な部分から変えていくため効果はゆるやかで効き目にも個人差があるということを覚えておきましょう。
最後に、サプリメントのお話
日本でもサプリメントは健康を保つツールとして、普及しつつあります。一日に何種類ものサプリメントを飲んでいる方もいるでしょう。ですがサプリメントとは何かと改めて聞かれると答えられる人は多くないかもしれません。“Supplement”とは、英語で「補うこと」と言う意味です。
錠剤タイプのものが多いので薬と混同されがちですが、サプリメントは「健康食品」に分類され、普段の食生活の中で足りないものを補うためのものです。
サプリメント先進国のアメリカでは、日本のような保険制度(国民健康保険や社会保険)がありません。だから、民間の保険会社に加入します。しかし、高額なため3割は加入していないそうです。ちなみに救急車も有料です。 そのためサプリメントに対する知識が豊富で多くの人が自分に必要な栄養素を把握しています。病気になると高額な医療費がかかるため、「病気を治すのではなく、病気を防ぐ」というスタンスが確立されています。
それに比べ日本では未だ予防医学への意識が低く、CMや芸能人のブログなどに感化されてなんだかよさそう、とあまり深く考えずサプリメントを購入するというケースも少なくないのではないでしょうか。大切なのは自分に必要なもの、足りないものを把握し、健康な体を作るために何が必要なのかを考えて選ぶことです。
また、健康食品という言葉に法的な定義がないので中には全く効果がないものや安全性が不透明なものも存在します。それぞれのサプリメントに含まれる成分などをしっかり見極める必要がありますね。
サプリメントは少し補足的な話になりましたが、お薬は、人類が誕生してから、ずっとあると思います、もちろんこれからも。
その時代で解釈や製法は違っても。大事なことは、用法・容量、そして養生法をしっかり守って早く元気になるということ。それが、一番大事なことですね。